河村市長へ三つの注文・・・・・命は鼓動から始まる
おはようございます。
昨日2/7の新聞各紙では「名古屋のトリプル選挙」の報道が大きく占め、「+・-」の両面の効果を掲載し、報道の一定の公平性を感じた。
大きく紙面を割いたには中日新聞でその社説から要約。
社説タイトル【河村市長へ三つの注文】
①<独裁型になってはいけない>ということだ。
第2次世界大戦の勝敗を決したノルマンディー上陸のように、
次の大作戦は3月に行われる出直し市議選。
地域政党「現在日本」から定数75人に対し40人を擁立し
市議会の過半数を占めれば、主張する改革を一気に進める
ことができる。
憲法にある限り、日本の地方自治は首長と議会の二元代表制。
両者の緊張関係、チェツク&バランスの機能が住民の総意に
近いという考え方。
市長と議会のなれないはその誤用・悪用に過ぎない。
市長の言うままの議会になれば、民意は偏ってしまう。
②<名古屋市という会社の社長たれ>という注文だ。
前の市長選でのブレーンとなった有識者の言葉では、
「政治能力と人気は抜群。だが、経営者としての能力と関心は
極端に低い。」
減税をてこに役所の無駄を廃する戦術だったが、議員定数・報酬半減
とした新たな争点を持ち出し議会と対峙し、「財源が不明確として」
議会側は減税を1年で打ち切ってしまった。
★現在に必要な「160億円」は行財政改革でまかなったが、借金に
あたる市債の発行残高は前年より「300億円」増となり、
「1兆8500億円」。つけは次世代に回る。
③<よく聞いてほしい>ということだ。
改革・公約の1丁目1番地とした「減税」と、市民の思いとはズレが
ある。
★本紙が行った世論調査で優先的に取り組むべき政策を尋ねたところ、
「医療や子育てで使えるサービス券」が40%で、「減税」は、その
半分だった。
一律10%の河村減税では、所得の多いほど恩恵が多く、少ない人
にはほとんどない。
河村氏の訴えに耳を傾けたのは、そんな庶民だ。
★(※減税で地域経済の活性化を図り財源補填の考え方他もあるが、
この事実を有権者は知っているのか?)
社説末尾に・・・・・、
国民は「やると言ったことができない政権」に、魅力の足りなさを感じている。
トリプル選挙に各陣営は、大物政治家を続々と応援に出したが、名古屋の審判はそれを寄せつけず、地方自治の歯車は回りだした。
今年の地方統一選挙は、「地方自治元年」になるかもしれない。
【本日2/8中日新聞:一面】
知事選勝利の大村氏をよく知る県議は「大村は、議会と対決した河村氏の轍(てつ)は踏まないはず。」とコメントし、河村氏は周囲に「大村も知事になったら離れていくのかなあ」と漏らしたそうだ。
このコメントに名古屋劇場を周囲から見たものとしては、救われた感じがする。
【ゆりかごから墓場まで・・命は鼓動から始まる・・】
枝野官房長官は子ども手当てに関し「将来の国の地方負担廃止を言及」した。
マニフェストで約束したのは「子ども手当ての支給であって、財源まで約束はしていない」とも発言している?????
3日の東京での研修で講師から、「現金支給に一定の効果はあるものの、ある意味、麻薬に近い。」の発言も聞いた。
保育所待機幼児の存在、二人の子どもが別々の保育所に通わなければならない場合もあるだろう、少子高齢者社会・・・・。
どの分野でも同じだが、課題は山積み。
我々が若い頃、北欧の福祉国家を「ゆりかごから墓場まで」と称して勉強した。
現在の日本社会は、ゆりかごにたどり着くまでが難関。
「命は鼓動から始まる」
この言葉は、東北:陸前高田市での太鼓のイベントのキャッチフレーズ。
人は心の鼓動を感じ結婚し、受精した胎児は母親の鼓動を聞きながら育っていくから、この言葉にしたそうだ。
子ども手当を全面否定するつもりはないが、「鼓動」に辿りつくまでの支援策にはできないものか?