桑名市23年度予算:総額782億4千万(内一般会計450億6千万)・・・見えない真実
おはようございます。
昨日21日、市議会全員協議会で23年度予算の議案説明がされた。
全協での議案説明には「聞き漏らしはありませんか?」と独特の言葉がある。
言い換えれば「ここで質問してはいけない。仮に質問するとしても、聞き漏らした言葉を繰り返す。」といった申しあわせ・暗黙のルール。
質問したいことは、本会議・委員会や会議開催前の議案勉強会で質問せよといった意味もあり、全協でのほかの報告事項等の時間も考えれば理解もできる。
中心となる事業は、市役所耐震化、市民病院建設基金、一人暮らしの高齢者障害者の方の支援のため緊急時連絡先・かかりつけ医等を記入した用紙と保管容器を冷蔵庫内に保管、陽だまりの丘生涯学習・子そだて拠点施設・・・・、懸案であった火葬場の建設も完了し投資的な経費は減少する。
その他、主に桑名地域での事業が並ぶ予算概要書での説明を受けた。
一方、市の貯金にあたる財政調整基金の取り崩しは約14億円で残額も厳しい状況。
今回の予算編成で、実質的に財政調整基金はほぼ底につきつつある。
ここに「見えない真実」がある。
一般的に予算編成の際、市税収入は歳入不足が発生しないように「控えめに」編成する。
従って、財政調整基金を増やすには、
「控えめの市税がどれだけ伸びるのか?」
+
「過年度分の滞納納付額をどれだけ増やすのか?」
「最小の経費で最大の行政サービスの効果を生み出し
年度末までにどれだけ予算残額を残すことができるか?」
にかかっている。
いずれにせよ財政的には全国的にも厳しく桑名も「黄色信号の状態」であり、うまく行政運営ができるのか?
その中で、行政サービスの低下はないのか?
この1週間に予算の詳細な説明や3月2日から始まる3月市議会定例会で明らかにしたい。