水田の除塩完了に3年間、原発の影響を受けた農地はどうなるのか・・・・・

おはようございます。
<昨日27日:朝日新聞>
「被災地の水田の除塩完了に3年・2万ha・国が9割補助」の記事。
海水で農地が冠水すると土壌の塩分で植物が枯死・根腐れする。
用水・排水施設を復旧させ、石灰をまいて土壌の塩分を吸着させ洗い流す必要がある。
H12年に農地1mかさ上げする工事(5反)を担当した記憶がよみがえる。
長良川の浚渫土の処分先として長島南部地域の水田の耕土の下に入れることが決定。
農地の表層土(耕土)30cmを別の場所に移動させ5年間ほど山積み。
浚渫土を下に置き、移動させておいた耕土を30cm上乗せ。
水田嵩上げばかりでなく、それに伴い用水・排水施設等の復旧工事も同時施工し、こうした工事が5年間ほど続いた。
毎年工事完了後に土壌成分検査。
山積みしておいた農地の表層土も経年により土質が変化するため、土壌改良材を水田に散布し何回か農水でかけ流し。
塩水に浸かっているわけではないので、嵩上げ後も収穫が大きく変化することはなかった。
同じような作業が被災地で行われることになるが、塩除完了に3年間。
この年数は、伊勢湾台風体験者からお聞きした農地復旧と同じ期間だが、台風では復旧後もしばらく稲・農作物の生育状況は満足できるものではなかったとお聞きしている。
津波による農地復旧も同じような状況になるのではないのかと推測できる。
原発の影響を受けた農地の改良はさらに困難。
警戒区域に水田が1万ha存在し、一部は津波被害と重なり、農水省は、表土を取り除くようなコメントを発しているが、大量の耕土は簡単に手に入れることはできず汚染された耕土をどこで保管するのか新たな問題も発生する。
<本日28日:中日新聞>
夏の電力需要に対応するため中電は、7月までに浜岡原発3号機の再開計画の記事。
今回の震災・津波で既存原発の安全性を不安視する声や有識者が安全対策の抜本的な対策再検討の声を発しているのも事実。
一方、供給者側として責任を持ち安定供給しなければならないのも事実。
今後、風力・太陽光発電等の自然エネルギーも再考され、一層注目されるのも事実だが気象条件で大きく左右され、簡単に整備できるものでもない。
まず、国民的な運動で節電への対応が最優先ではないのか?
<ここ数日・・・>
25日、市議会各派代表者会議に代理出席。震災対応他で・・・。
夕刻、災害支援ナースとして派遣された方の報告会に参加。参加者は70名ほど。医療活動も重要だが、避難所の方の心への接し方に相当のご苦労があった。
この悲惨な光景は夢ではないかと何度も感じた・・・が、全てを物語っていた。
市内の医師・看護士ほか、多くの方が被災地で活動をされている。
26日、午前中は東部子育て支援センター「キラキラ」完成式。
27日から一般利用も始まり本日の中日新聞に記事。
施設近くにマンションも多く、子育て支援世代の家庭も多い。
多くの方に利用してほしい。
夕刻、地域医療対策連絡協議会、医療・介護・福祉連携部会を傍聴。
27日、福祉安全委員会で所管事務調査の協議。やはり防災の話が中心になる。
夜、春の嵐のような風と雨。雨音が急に強くなり市内へ。
粛々と活動していきます。

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