他人事ではない×震災ガレキ処理、桑名市では・・・・・
おはようございます。
<3/25(日)~26(月)>
気仙沼から車で陸前高田市を経て「岩手県大船渡市」へ会派4名で。
7月には、被災地で不足する土のう袋他の資材の輸送と被災家屋の土砂撤去ボランティアで宮城県亘理町へ。
8月は亘理町VC(ボランティアセンター)での聴き取り調査他のため3名の市議と。
今回は、ガレキ処理を主目的としての視察。
私自身は被災地へ3回目となる。
26日午前は、大船渡VC(ボランティアセンター)へ。
8月に調査した亘理町とは、違う部分が多かった。
テント村 ⇒(亘)設置、(大)未設置
※ガレキの中から貴重品等の盗難もあり、真摯に取り組む
ボランティアへの風評被害防止、ボランティアの宿泊は県内内陸部で
VCブログ⇒(亘)初期から開設(3月)
(大)岩手県全体としてブ発信は遅れた。(5月)
活 動 ⇒(亘)活動場所へ地元以外のグループも派遣。
※7月に私が活動した際、埼玉・福井の方と。
(大)トラブル防止のため必ず1名は地元の方。
全国各地からボランティア・団体が集まったが、中には大船渡VCの手法に「私達のやり方が正しい。」と異議を唱える方もあり対応に苦慮・・・・・。
午後はガレキ焼却処理視察のため太平洋セメント大船渡工場へ。
岩手・宮城県のガレキは2千万t、内4百万tを県外広域処理として国は求めている。
津波による海水を含んだガレキは、焼却するとダイオキシンが発生し炉が傷む。
そのためガレキを2度洗いする必要があり、小学校グランド規模の敷地に整備(中)したプラントの視察、選別しても場合により30~40%規模で土砂・石・コンクリートガラが混じり込むための対策・残渣(ザンサ・燃えきらないもの)に対して苦慮しながら、工場は被災を受けながらも企業としての社会的責任を果たすため焼却処理しながらコンクリート材料として使うようにしている。
知ってはいたが、震災ガレキを含む廃棄物類にはコンクリートを構成する成分が含まれている。
このためコンクリート製造過程で主材料の石灰石他のほかに廃タイヤ他を焼却処理等し材料として使用している。
太平洋セメント大船渡工場での現在のガレキ焼却処理日量300t/日。
今後も処理拡大を図るため、震災で被害を受けた施設復旧を図りながら、施設の改修に取り組んでいた。
昨年夏、ガレキの魚の腐敗臭の問題が出た際、近隣市町のガレキの中の魚介類を工場のセメント炉で焼却処理も。
三重県では独自の判断基準を示し、4月の市長会・町長会で理解を求めるとのことである。
桑名市での震災ガレキ処理の問題を考えてみよう。
国・東電の対応のまずさから震災ガレキに放射能の不安を払拭する必要が、大前提になる。
桑名市は広域でゴミを固形化燃料:RDF化して、三重県が政策誘導した県企業庁のRDF発電施設で焼却処理している。
(1)情報を公開し安心安全であることを市民に示す。
(2)発電施設は三重県の施設であり、焼却の可否は桑名市の判断より
三重県の判断に委ねられる部分が多い。
(3)RDF発電施設でのガレキ焼却の技術的な問題は解決できるのか。
例:発電施設の炉が傷まないように、持ち込まれるガレキ
(木材チップ・ゴミ類他)は、洗浄され塩分を可能な限り除去
されているのか他。
(4)灰・燃えきらない残渣の最終処分地は確保されるのか。
(5)処理費用・場合により施設改修他の負担は、どこが。
(6)三重県が政策誘導したRDFは、H32年度末で発電施設撤退の
方向を示し、その後の方針も明確でない。仮に受け入れた場合、
どうなるのか。
課題も多いが、他人事ではない。