22日:全国学力調査(小6・中3)公表か?否か?
おはようございます。
22日(火)、小6・中3を対象に全国・学力状況調査(学力テスト)が実施された。
文科省は都道府県教委に対し「学校序列化排除・課題の整理・情報共有」他を条件に市町教委の同意が得られれば小中学校別の成績公表を可能とした。
知事は「学力の現状を把握し、その改善策をしていくのかの説明責任がある。市町教委の同意がなければ実施できず同じ思いになるように県教委に調整をしてほしい。」として極めて前向きな考えを示している。
これに異論はないが、各学校は様々な課題を抱えており、結果的に序列化を招く懸念は払拭できない。
例として外国人児童生徒の多い学校は結果的に点数は低い傾向になる。(これが悪いといっているわけではありません。)
現場の課題を把握しその対策を実行する上での公表が大前提にあると思う。
第一段階として、可能であれば市町別の公表でもいい。
2月に会派で高知市教委を視察。
テスト当初、都道府県全体として下位に低迷し、危機感を感じた市教委・学校現場・教員組織も「市全体」の公表に踏み切り、分析し学力向上対策も実施。
保護者・地域への説明責任を果たすパンフレットも発行。
その結果、小学生の順位は向上したが、中学生は下位にある。
原因として中学進学時、小6全体の1/3が私学中学へ進学する現実があった。
それに甘んじることなく、中学生でも様々な施策が実施されていた。
市統一の問題集(中学はこれだけは覚える)の作成(民間学習教材みたい)他。
その結果、順位は低迷していても学力伸び率は右肩上がり。
現場の教員の意識向上・保護者への説明責任からそれを広く公表していた。
高知県内に30万人の人口は高知市のみで他市は2~5万人程度。
高知市の取り組みが事例となり県内に拡大することから県教委の支援策も受けやすかった。
高知市の取り組みは全国的に注目されている。
視察当日、三重県内町教委の視察(偶然)も別室で行われていた。
さて、三重県の方向性は如何に?
公表に踏み切るなら実効的な支援策がなされるのか?